野生の鹿革 草木染めTシャツ
「害獣」という表現は、革を扱う立場からは使い難い言葉ですが、野生の鹿はこの40年で全国的に2.7倍に増え、肉だけでなく革も利用する取り組みが増えてきました。天城山の鹿皮は姫路で白なめしの加工を経て革となり、川奈で草木染めされています。今回の展で私は「枇杷」の色を担当しました。鹿革の特徴として、小判であることと、原圧 1 mm 程の薄さであることから最大限薄く削ぎ、Tシャツにしました。草木染めは、対象が動物性か植物性かで、染まる色に差異が生まれるところがおもしろいです。15年程前に工場見学させていただいた白なめしの工場さん。挑戦してみたかった衣料革としてのプロダクト。靴のことを知らない20代のころから目の前を歩いている方々と、曽田耕さんのディレクションによりオープンイベントでご一緒します。過去の印象深い点と点がつながり、新しいことが出来たことに感謝ばかりです。ご高覧いただけましたら幸いです。
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ひかりンピック
2021年8月7日(土)〜8月15日(日)
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07. 24 , 2021