062 / slip-on shoes / upper:Gray / outsole:dress Natural / 21.0~24.5cm ¥ 60,500 tax incl. / 25.0~28.0cm 66,000 tax incl.
甲周りは、内側から高くすることで安定感を持たせています
リフト板が3mmほど擦り減ると、リフト交換の目安です(お近くの靴修理店で可能です)
親指の付け根辺りが擦り減ると、オールソール交換の目安です。オールソール修理 ¥12,100(税込)より dress → work へ変更可能
062 / slip-on shoes / dress Gray
この頃 17:00 にはもう陽が落ち、街は暗くなりはじめています。
温かいお味噌汁を飲むとほっとなり、季節はすっかり移り変わったことを実感します。
062は、スリップオンシューズとお伝えしてきましたが、ミュールやステップインの要素のある靴なので、
今回は百靴事典の説明も合わせて記してみたいと思います。
スリップオンシューズ【slip-on shoes】
締め具や留め具がついておらず、足を滑り込ませるだけで簡単に履ける靴のこと。
ローファーはその代表的なスタイル。発音を詰めて、簡単に「スリッポン」とも言う。
ミュール【mule】
爪先革だけで、腰革も踵部分もない、つっかけスタイルの履物。ヒールは低いものも、高いものもある。
本来は室内用で、現在は外履きとしても用いられ、大きな流行も見られた。
ステップイン【step-in】
爪先革の上端がインステップ部(足の甲で最も高い箇所)まで達しており、ひもやベルトなどの締め具や留め具を使わず、
足を滑り込ませて履くタイプの靴のこと。
062は、このような履物の要素を盛り込んでいます。
修正作業でポイントとなったのは甲周りを安定させるために、アッパーのデザインは高くし、内側は深めにとったことです。(写真7枚目)
中底(インソール)がフットベット仕様で、足全体を包み込むことで「長時間歩いても疲れにくいような設計」と言えるようになりました。
軽装さやカジュアル要素が大きくなると、「疲れにくい」や「安定感」という機能を損なわないようにする落とし所が難しいですが、
自分の疲れやすい足は、比較的はやく課題と仮説が明確になるため、試作はたのしいです。
今年の夏は80年代から90年代のものに触れていました。
この年代はまだ自分の身体特徴を理解できていませんでしたが、過去のものに触れることで、今の立ち位置も感覚的に確認出来ました。
とても良い時間になったので、とりわけ、ドラマ「男女7人夏物語・秋物語」、映画「 フィッシュマンズ」は、定期的に見直したいと思います。
10. 23 , 2021
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