ホワイト
ピンク
ブルー
グレー
ナチュラル、キャメル、ブラウン
ブラック
積み木スツールに座っていただき、豆乳を飲んでいただきました
マンセルの色立体みたいな空間
この季節の植物は真っ直ぐ上に向かい、寒暖差で疲れている身体に元気をくれるような気がします。
あっという間に会期最後の週末となりました。
展示に至るまでのプロセスを少しと、会場風景をご紹介したいと思います。
今回の展「TONE」の会場である normさんは、旧西本組本社ビルは大正後期に建てられ
the office さんの設計で 2017年にオープンされています。
壁は、幾年も重ねた塗装を剥がしたものであることを、過去2回の展示の際にお聞きしていました。
それまで塗装屋さんは、色を塗るお仕事と思い込んでいましたが、コンクリートのグレーに、過去の塗装した薄いピンクやベージュが
絶妙に混ざり合い、とても魅力的な佇まいをしています。
いままで当たり前のようにアイテム毎に展示していた方法を、色で纏めた展示をしたいと思い立ったものの、
何度目かの打ち合わせでようやく、小さい点だったイメージをつなげてもらったように感じます。
打ち合わせの中で大橋さんの「マンセルの色立体みたいな空間」という言葉は、とても手がかりとなり、
今まで気になっていた色のことが、ピタリと合った感覚にもなりました。
マンセル表色系は、色相、明度、彩度の三属性で表現されています。
明度は、無彩色を基準に尺度が設定され、有彩色はそれに応じた値です。
10代のころ初めて見た色立体はかなり衝撃的で、色を体系化する発想に当時驚いたのだと思います。
現在終了してしまいましたが、白いものを集めた什器の側で、豆乳をお出ししていました。
1〜2歳くらいの子どもたちが、おいしそうに飲んでいるのが、なんとも印象的でした☺︎
「色彩学」というものを知った学生時代に豆腐も豆乳も、豆の味がすることと、そのおいしさも知りました。
食肉の副産物である革を扱っているので、食と何かもう一つ、つながることをしたいと思っていました。
今回おいしいをいっしょに過ごし、 「ロールケースとロールケーキ」展のときとまた違う、たのしさを感じることができました。試みてよかったです。
マーブル模様のような無彩色の壁を背景に、大部屋に5つの色のエリア、小部屋にブラックをまとめています。
それぞれのアイテム色にはグラデーションがあり、動きのある会場になりました。
数点ですが、販売している什器もございます。
ご都合が合いましたらお運びいただけたら嬉しいです。
EXHIBITION 「TONE」
期間|2023年 3月11日(土)〜3月26日(日)11:00~18:00 ※期間中お休みはございません。
場所|norm 和歌山県和歌山市小野町 3-43 旧西本組本社ビル 1F www.norm-s.jp
グラフィックデザイン| the office
会場構成|おおはしぐみ
03. 24 , 2023
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